建築家の視点で繊細なジオメトリーを構図でとらえ、建築物の存在の中で空間の息吹きを表現するフレームを探します。建築物は動かすことができないので、写真の構図は、自分の体とカメラを動かし、フレームを探しながら構図を調整します。そのために用いる周りとの距離感などは、建築を学んで得た技術です。写真を撮る前に、私は目の前の立体的な空間を理解してそれをどう美しく平面の写真で表現できるかを考えています。建物の直線や曲線の重さを考えながら、デザイン要素の階層やバランスに重視して撮影してます。最終的には抽象的でミニマルな写真が出来上がるように撮影してます。